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いせちゃんブログ

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JA伊勢三重南紀地区/加工用にも需要拡大/マイヤーレモン出荷スタート

2022-11-30
JA伊勢三重南紀地区管内でマイヤーレモンの収穫時期を迎えている。御浜町の同JA・統一選果場では11月30日に約8トンを初出荷した。2月中旬までに県内や中京、関西、関東方面の市場に約140トンを出荷する見込み。
 マイヤーレモンはオレンジとレモンの交配種で、一般的なレモンに比べて少し大きく丸みがあり、熟すとオレンジがかった濃い黄色になる。果皮が薄く果汁が多い。こくがあり、酸味がまろやかでマイルドな食味が特徴。
他のかんきつに比べて鳥獣被害が受けにくいことから、同地区では山間部を中心にマイヤーレモンへの転換が進んでいる。生産者も増え、同JA三重南紀レモン部会は約45人が所属する。
2022年産は長雨や台風の影響で着色の遅れが懸念されたが、収穫時期には着色も進んできれいに仕上がった。
近年、消費者の健康志向が高まり、安全・安心な国産レモンが注目され、加工用の需要も高まっている。株式会社日本果汁では、2021年から三重南紀産のマイヤーレモンを加工した菓子「三重マイヤーレモンのオランジェット」を開発。フルーティーな後味とチョコレートとの相性が良く、販売会では好評を得たという。今年度も2月のバレンタインに向けて生産する。
 同JA営農柑橘グループの和田慎一郎グループ長は「これからさらに出荷量が増えていく品目。多くの方に手に取ってもらえるように市場や加工業者、製菓店などへ販売先を拡大していきたい」と話した。
トメ
P=マイヤーレモンを選果する作業員

職員が副業で農家支援/繁忙期の労働力確保/かんきつ産地で試験的実施

2022-11-25
JA伊勢は、11月から農家支援を目的とした副業の取組みを管内の一部地域で始めた。
同JA管内では、生産者の人手不足が顕在しており、それに伴い収穫時期などの最盛期には生産者の作業負担が大きくなっている。
職員による農業支援を行うことで、生産者の労働力確保や農家所得の向上に貢献することが狙い。また、農作業を通して農業や農家への理解を深めることで、職員の資質向上にもつなげる。
 同取組みには、職員の意思尊重、派遣法抵触や職員の安全等を考慮して、同JAで既に整備されている「無料職業紹介所(すまいる@)」を活用。求人生産者については、熊野市、御浜町、紀宝町の三重南紀地区のかんきつ生産者が対象。求職申込は管理職を除く全職員が対象で、希望する職員は「無料職業紹介所(すまいる@)」に求職申し込みを行う。マッチングが成立した場合には、生産者と職員個人が雇用関係を締結する。
11月上旬からは、4名の職員がそれぞれの園地でかんきつの収穫作業を行った。
  同JAの城取忍人事部長は「今回の取組みにより、生産者と職員が農業を通じて、よりよい関係を築けることを期待している」と話す。
 同JAでは今年度の結果を踏まえ、管内全域での導入を検討していく予定。
トメ
写真=かんきつの収穫を行う職員(御浜町のかんきつ園地で)


収穫した次郎柿を給食で/小学生が収穫・園地見学/玉城町立外城田小学校

2022-11-22
玉城町立外城田小学校の3年生33名は17日、JA伊勢玉城柿部会の浦田末男さんが管理する柿園地で、次郎柿の園地見学と収穫体験を行った。
これは、同校の総合学習と社会科の授業の一環として行われ、同町のことについて理解を深めることや、同町で働く人と直接話し、苦労や工夫していることなどを聞くというもの。収穫した次郎柿は翌日の同校の学校給食で提供された。
当日は浦田さんとJA伊勢の担当者の指導のもと、児童らは柿を丁寧に収穫。児童らからは「どのような柿が美味しいですか」などといった質問があった。
体験した児童のひとりは「自分たちが収穫した柿を給食で食べるのが楽しみ」と話す。
同JAの担当者は「柿を作り、商品として販売することは大変なこと。この体験を通して、何気なく柿を口にできているありがたみを学んでほしい」と話した。

トメ
写真=浦田さん㊨とともに柿を収穫する児童(玉城町の園地で)

岡田一彦さん優等賞1席に輝く/大紀町七保肉牛共進会

2022-11-23
「大紀町七保肉牛共進会」が22日、同町のJA伊勢奥伊勢・度会経済センター肉牛集出荷場で開かれた。
同大会は生産意欲の向上と品質の向上を目的に開催している。
この日は雌牛50頭が出品され、審査の結果、優等賞1席には同町の岡田一彦さん出品の「よしみ7号」が輝いた。
岡田さんは昨年も同共進会で1席を受賞しており、2年連続での1席に輝いた。
「よしみ7号」は体重695キロ、体高131センチ、胸囲229センチ。父が「芳山土井」、母の父が「菊俊土井」で、400万円(税別)で㈱朝日屋が購買した。
また、出品された50頭のうち16頭が「特産松阪牛」にあたる。
「七保牛」は同地域内で肥育されている黒毛和種で、黒毛和種の優れた血統を持つ未経産の雌牛をいう。その中でも、兵庫県産(但馬系)の子牛を松阪牛生産区域で900日以上肥育したものを「特産松阪牛」という。
宮川の清流と豊かな自然の中で、熟練した農家の手によって約2年以上かけて丹念に肥育される。同地域に受け継がれている伝統産業だ。肉質の良さから人気が高く、贈答品などの注文が全国から絶えない。
審査にあたった三重県畜産研究所の岡本俊英主幹研究員は「体積感は申し分なく、幅、ハリ、肉の詰まり具合は随一。バランスが良く、牛体が滑らかで素晴らしい牛だ」と講評した。
岡田さんは「どの牛も同じように大切に手入れをしてきた。2年続けて1席を受賞できたことが嬉しい」と受賞を喜んだ。
その他の優等受賞者は次の通り。
▽2席=辻原大暉さん▽3席=岡田一彦さん▽4席=中村一昭さん▽5席=牛鳴ファームさんの各氏出品牛が優等に入賞した。


トメ
写真=優等賞1席に輝いた岡田さんと「よしみ7号」
(JA伊勢奥伊勢・度会経済センター肉牛集出荷場にて)

中古農機即売会/生産者のコスト低減へ

2022-11-21
JA伊勢は11月19日、同JA伊勢農機整備センターで「中古農機即売会」を開催し、111名が来場した。
同JAは地域の農業支援のため、既に実施している農機具のレンタル事業のほか、中古農業機械査定士の増員も行い、中古農機の販売に力を入れる。
即売会では、中古のトラクターや田植機などの大型農機具から運搬車などの小物農機まで取り揃えられ、訪れた来場者は機械の性能などについて担当者から説明を受けた。
同JAの担当者は「近年、安価で農機具を求めることができる中古農機を希望される方が増えている。利用者の生産コストの低減につながれば」と話す。
今後も各メーカーと連携を取りながら、省力化や生産性の向上に努めていく。

トメ
写真=職員㊨から機械の説明を受ける来場者(伊勢市植山町の伊勢農機整備センターで)

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