職員が特殊詐欺を防ぐ／ＪＡ伊勢 阿児東支店が感謝状を受ける

ＪＡ伊勢阿児東支店は１０月３０日、窓口を訪れた女性が詐欺に遭っていると気づき、被害を未然に防いだとして鳥羽警察署から感謝状を受け取った。同ＪＡ管内では警察官等を騙った電話による詐欺被害が多発しており、同ＪＡの支店では窓口での声かけを徹底している。今年度に入ってから３件の詐欺を未然に防いでいる。

　１０月初旬、利用者の女性が定期貯金・普通貯金の残高を全て振込したいと窓口に来店した。窓口担当の南亜耶乃さんが事情を聞くと、特殊詐欺であることが発覚。その後、再度支店を訪れた利用者が共済の解約についても申し出たため、警察署員と支店職員で利用者を説得し、特殊詐欺を未然に防ぐことができた。

　同支店の山本拓哉支店長は「これまで以上に利用者の様子や言動に注意を払い、被害に遭う方が出ないよう心掛けていきたい」と話した。

　鳥羽警察署の相馬進署長は「連日のように詐欺電話がかかってきている。引き続き機転をきかせて声かけをしてほしい」と話した。

　今後も、同ＪＡでは近隣の警察署と情報を共有しながら、詐欺被害の未然防止に努めていく。

 

 

写真＝感謝状を見せる山本支店長（写真中央㊧）と南さん（写真中央㊨）（３０日、鳥羽市の鳥羽警察署にて）