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(株)中村畜産 優等賞1席に輝く/大紀町七保肉牛共進会

「大紀町七保肉牛共進会」が17日、同町のJA伊勢肉牛集出荷場で開かれた。同大会は生産意欲の向上と品質の向上を目的に開催している。
この日は雌牛45頭が出品され、審査の結果、優等賞1席には同町の(株)中村畜産出品の「ひろわか号」が輝いた。
「ひろわか号」は体重695キロ、体高132センチ、胸囲229センチ。父が「丸若土井」、母の父が「芳悠土井」で、500万円(税別)で㈱朝日屋が購買した。
また、出品された45頭のうち15頭が「特産松阪牛」にあたる。
「七保牛」は同地域内で肥育されている黒毛和種で、黒毛和種の優れた血統を持つ未経産の雌牛をいう。その中でも、兵庫県産(但馬系)の子牛を松阪牛生産区域で900日以上肥育したものを「特産松阪牛」という。
宮川の清流と豊かな自然の中で、熟練した農家の手によって約2年以上かけて丹念に肥育される。同地域に受け継がれている伝統産業だ。肉質の良さから人気が高く、贈答品などの注文が全国から絶えない。
審査にあたった三重県畜産研究所の梅木俊樹主幹研究員は「背腰の幅、ハリ、胸の深みが非常に豊かで、各部位のバランスが良く、全身の移行が極めて滑らか。被毛の質が非常に緻密で、特産松阪牛らしい品位に富んだ優等賞1席にふさわしい牛」と講評した。
(株)中村畜産の代表取締役の中村一昭さんは「夏の暑さなどで肥育に苦労したが、1席に選ばれて非常に嬉しい」と受賞を喜んだ。
その他の優等受賞者は次の通り。
▽2席=中村眞也▽3席=(株)牛鳴ファーム▽4席=鳥田真吾▽5席=北村幸成の各氏出品牛が優等に入賞した。
 
 
写真=優等賞1席に輝いた「ひろわか号」と中村さん(17日、JA伊勢肉牛集出荷場にて)