担い手育成し次世代の産地づくり目指す/「みかんの学校」
南伊勢町にあるミカン園地で11月30日、「みかんの学校」の第5回講習会が開かれ、16名の受講生が参加した。
同校は同町の柑橘生産者らでつくる「南勢産地でみかん農家をワイワイ育てる会(以下、ワイワイ会)」が主催。同町水産農林課、柑橘生産農家、JA伊勢、三重県中央農業改良普及センターの担当者らでつくる「南勢産地協議会」の協力のもと、栽培管理の基礎知識や技術などを学ぶ講習会を、年6回開く。同町の主産業である柑橘生産の担い手確保と育成が狙い。今年度は柑橘栽培に興味のある18名が受講している。
当日は南伊勢町のミカン園地で柑橘生産者3名と同JA職員らが講師となり実習を行った。受講生らはミカンを収穫し、糖度を計測。生産者から講評や次年度に向けた剪定などについて説明を受けたほか、就農や栽培に関する相談も行った。
ワイワイ会の溝口安幸会長(71)は「ミカン栽培に意欲的な受講生も多く、実際に就農した方もいる。講習会を行うことで、地域のミカン栽培の振興につながれば」と話す。
写真=ミカンを収穫する受講生(30日、度会郡南伊勢町のミカン園地で)
