JA伊勢三重南紀地区/三重南紀産早生温州ミカンタイ王国へ
JA伊勢は6日、御浜町の統一選果場でタイ王国向け早生温州ミカンの輸出検査と出荷作業を行った。熊野市と御浜町で収穫した9トンを輸出した。11月下旬にも2回目の輸出を行う計画で、合計14トンを見込む。
検査は、県やJAなどの関係者が立ち合い、農林水産省の植物防疫検査官が箱詰めされたミカンから、無作為に選んだ段ボールを開け、果実の表面を観察し、病害虫や小さな傷などが無いかを入念に確認した。
4日には輸出に先駆けて、タイ王国の大手取引先量販店のバイヤーらが来日した。選果設備や園地の現地視察を行い、意見交換会ではタイ王国での評価やお互いの要望などを交換した。
合格したミカンのうち8トンは名古屋と東京から海路で、1トンは空路でタイ王国へ輸出する。空路では3~5日後、海路では3~4週間後から大手百貨店や量販店、現地のインターネット通販などで富裕層向けに販売される。販売単価は、国内相場の3~5倍を見込む。
同JA三重南紀経済センター営農柑橘グループの辻本侑也さんは「生産者の努力で食味、外観ともに平年を上回る良好な仕上がりとなった。タイ王国の皆さまにも美味しいミカンを食べてよりほほえみを増やしてもらいたい」と話した。
P=ミカンの表面を観察する植物防疫官
