JA伊勢(金融機関コード:6731)
文字サイズ
サイト内検索

RC荷受け/二次元コード読み取りで受付完了/電子化で作業省力へ

JA伊勢は8月から、令和7年産米の生産者約800名を対象に、ライスセンターの荷受けを行うアプリを開発した。生産者ごとに二次元コードを作成し、コードを読み取ると、氏名や住所、作付け品種などの生産者専用のページが表示される。荷受日や荷受数量、水分量などをページに記録でき、荷受け時の作業を全て電子化し、データを一元管理できる。
 同JAではこれまで、ライスセンター等での受付は、生産者に手書きで受付表に記入してもらっていた。令和7年産小麦の荷受けから、同取組みを試験的に開始したところ、問題なく運用ができたこともあり、令和7年産米の荷受けも二次元コードでの受付を始めた。
 アプリは同JAのIT・DX対策課の職員が内製し、ライスセンターの申し込みがあった生産者ごとに個人ページを作成した。
生産者には、個人ページにアクセスできる二次元コードを記載した名刺サイズのカードを荷受時に持ってきてもらい、職員が二次元コードを業務用スマートフォンで読み取り荷受数量や水分量を入力することで、受付が完了する。ライスセンターに設置してあるタブレット等からも生産者の個人ページにアクセスでき、職員はリアルタイムで荷受数量を把握できる。
8月18日には玉城カントリーエレベーターに応援に入った職員が、スマートフォンを使ってコシヒカリの数量や水分量などを入力し、受付を行った。
 同JAの担当者は「生産者に手書きで受付表に記入してもらう必要がなくなったことで、スムーズに受付が行えるようになった。また、生産者にとっても出荷履歴を一元管理できるためメリットが大きいのではないかと感じている」と話す。
今回生産者に手渡したカードや生産者の個人ページは、保有米の引渡しや令和8年産の育苗の荷渡しの際にも使用する予定。
 
 
写真=生産者㊧が持参したカードに記載された二次元コードを読み取る同JA職員(玉城町の玉城カントリーエレベーターで)