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農作業事故防止へ/バイタルセンシング実証試験に協力/㈱あぐりん伊勢

JA伊勢の子会社㈱あぐりん伊勢は7月31日、中部電力株式会社と三重大学が研究する「バイタルセンシング」の実証試験に協力した。
試験では、㈱あぐりん伊勢の社員が脳波や心拍数などのバイタル、動作を測定する装置を身に着けて農作業を行い、データを取得した。データを解析することで、作業負荷やストレスなどを予測し、農業事故防止につなげることが目的。
 研究は、中部電力と同大学が2022年からすすめている。専用の装置やスマートグラスで農作業中の姿勢や移動速度、目線、心拍、脳波などをリアルタイムで読み取る。読み取ったデータは、人工知能(AI)を活用し、作業中のストレスや暑熱ストレスを感知し、農作業の予兆診断をする。
試験当日は、㈱あぐりん伊勢の社員2名が草刈りやトラクターを操縦し、作業前後の心拍数や脳波、呼吸などの変化を調べた。また、スマートグラスからは作業者の目視情報を読み取った。独自のアプリと連動した人工知能(AI)が障害物の有無や気温などを判断し、音声を流して注意を促した。
また新たに、ハンドルやペダルなどのシミュレーター機器を用いて、トラクターを操縦する際の基準データを取得。データは専門のシステムに落とし込み、普段の作業と違和感があるかを比較する。
試験をすすめる三重大学の内藤啓貴助教(38)は「システムを構築し、農作業中の熱中症や事故をなくしていきたい。また、農作業によるポジティブな心身のデータも収集・発信していくことで食や農業に貢献していけたら」と話す。
 
 
写真=データを取得するためシミュレーター機器を操作する㈱あぐりん伊勢の社員(7月31日、伊勢市小俣町の㈱あぐりん伊勢事務所で)